【文法解説】Surrender the Outcome.

 

こんにちは、オオハマです。

 

 

英語のPodcastを聴いていたら面白い表現があったので解説です。

 

 

Control Your Actions, Surrender the Outcome.

 

 

実はこれはビジネスの場や成長に対する考え方でよく使われる表現で、そういうタイトルの洋書も出版されているくらいです。

 

 

意味は

「行動はコントールしても、結果は受け入れよう。」

みたいな訳になります。

 

 

え?Surrender なのに「受け入れる」??

と思った方もいるかもしれません。

 

 

僕も最初、そう思いました。

 

ですがそこが英語の面白いとこ。

 

 

英語には中心的な意味、

つまり【コアミーニング】がそれぞれあり、

 

 

その意味は

状況によって様々な意訳に変換されるのです。

 

 

「surrender」の中心的な意味は、

「抵抗を止めて服従する」です。

 

 

それが色んな形の日本語訳となって現れます。

 

 

例えば、よく Surrender で使われる例文としては

 

・Surrender to ~「〜に降伏する・屈服する」

 

という形で使われます。

 

 

He surrendered to his fate and accepted the inevitable outcome.

・彼は運命に屈し、避けられない結果を受け入れました。

 

 

これがよく使われる形です。

 

 

ちなみにこのような長い英文を読む、言う時は

「構造を分解」してみるとすごく分かりやすくなります。

 

 

He surrendered to his fate

          and

      accepted the (inevitable) outcome.

 

 

「避けられない」を意味する「inevitable」は

ただ outcome を修飾しているだけの飾りなので、

 

飾りは飾り、として認識してしまうと楽です。

 

 

そして and は

surrendered と accepted

の動詞2つを繋げていますね。

 

 

そう考えると

 

He surrendered to his fate.

and

He accepted the (inevitable) outcome.

 

という2文があることがわかってきます。

 

 

意外とシンプルで分かりやすかったと思います。

 

 

最後に構造を意識しながら

ちょっとだけ声に出して読んでみましょう。

 

He surrendered to his fate /and accepted the (inevitable) outcome.

 

 

そしてサラサラっと言えたら、

締めにスラ〜と。

 

He surrendered to his fate and accepted the inevitable outcome.

 

 

結構イメージしながら読めたのではないでしょうか?

 

 

英語は和訳ではなく、

イメージで「感じながら」

読んだり聴いたり書いたり話したりするのが大切です。

 

ぜひこれからも意識してみてください。

 

 

また、surrederは「to ~ 」がない形でも使われますし、

ある場合でも使われますが、本質的な意味は変わりません。

 

 

I had no choice but to surrender.

・降伏するしかなかった。

 

The soldiers decided to surrender to the enemy rather than continue fighting.

・兵士たちは戦いを続けるよりも敵に降伏することを決めた。

 

She surrendered to her emotions and cried uncontrollably.

・彼女は感情に屈し、抑えきれずに泣きました。

 

The company surrendered to the pressure from competitors and lowered its prices.

・その企業は競合他社からの圧力に屈し、価格を下げました。

 

Despite her initial reluctance, she eventually surrendered to her feelings and confessed her love.

・最初はためらいがあったが、彼女は最終的に自分の気持ちに屈し、愛を告白した。

 

 

なので冒頭でお伝えした

Surrender the Outcome.という英文には

 

行動や努力に対しては全力を尽くすが、

その結果については自分の意志でコントロールできない。

 

という意味が込められている訳です。面白いですよね。

 

 

この表現は、

自己コントロールや心理的な意味合いが強いので、

「結果に執着せずに受け入れる」のように使われます。

 

 

つまり、自分の力や能力に最大限の努力を尽くすが、その後の結果については自分の意志で完全にコントロールできない。

 

という考え方ですね。

 

 

これはどんな分野であれ成功や失敗に対する健全な態度を持つ上でとても重要です。

 

 

なのでこの表現はスポーツ、ビジネス、個人の成長などでよく使われているのでぜひ探してみて下さい。

 

 

最後に同じような形で使われる英文を紹介して終わります。

 

ぜひ声に出して練習してみて下さい。

 

 

surrender control

・コントロールを放棄する

・支配権を譲る

 

surrender oneself

・自己を委ねる

・身を任せる

 

surrender power

・権力を放棄する

 

surrender rights

・権利を放棄する

 

surrender authority

・権限を放棄する

 

 

以上が Surrender の解説でした。

 

 

Control Your Actions, Surrender the Outcome.

・行動に全力を尽くし、結果を受け入れよう。


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